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札幌市の経営コンサルタント

株式会社アステップ

Medicine of company 01
会社の医学 はじめに

はじめに

数学に公式があるように、経営にも、どの会社にも当てはまる考え方というものがあります。そんな、現状を捉えるためのちょっとしたヒントとなるように、経営コンサルタントの考え方を読みやすくまとめました。

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私が小学生の頃、父が経営する会社の親密取引先が倒産し、父の会社も倒産の危機に瀕したことがありました。学校に行く途中、知らない人につけられるなどの嫌がらせを受けたり、不在を装うため、ロウソクの灯りで夜を過ごしたこともありました。

その後、会社は無事に経営の危機を乗り越え、今では創業30年を超える老舗企業となっています。
しかし当時、もし会社が「倒産」していたら、どうなっていたのだろう。時々そんなことを考えては、危機を乗り超えた父に感謝しています。私が経営ということに興味を持ち始めたのは、ちょうどその頃です。

小学生の私には、父の仕事が何なのか、あまりよくわかっていませんでした。
「大人は働いている」といった程度の関心しかないし、ましてや「会社を経営する」ということがどういうことかもわかっていない。
ただ、そのことがあって以来、「会社は潰れるもの」「潰れると家族も一緒につらい思いをする」ということを意識するようになりました。

大学に進学後、私は法学部で商法(会社法)や民法などの法律を学んでいましたが、会社の設立や倒産といった法的なルールは理解できても、「なぜ、会社は潰れるのか」ということの答えはどこにも見当たりませんでした。

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そこで、就職先として銀行業界を選び、金融を通じて多くの会社を見て、「良い会社と悪い会社の違い」は何かを見極めたいと考えました。
私が都市銀行に就職した頃は、拓銀や山一証券が破たんするなど金融危機の真っただ中で、企業の成長支援だけではなく、不良債権の回収などにも携わりました。

その後、本部セクションの調査部に配属。
そこは、企業の事業力評価を行う専門の部署で会社の強み、弱みを見極めるという、私にとっては理想の職場でした。
かなりハードな仕事でしたが、その経験のおかげで、「良い会社と悪い会社の違い」や「なぜ、会社は潰れるのか」といった判断基準を身につけることができたのです。

そして、「悪い会社」や「潰れそうな会社」を見つけると(その経営者は自覚していないことが多いですが)、なんとか改善させてあげたい、と強く感じるようになり、私は銀行を飛び出して、経営コンサルティング会社に職場を移しました。
そして、その後独立し、今日に至っています。

法律では、「会社は法人とする(会社法第3条)」とされています。
要するに、法律上は、人間と同じように扱われる組織体のことです。
そして面白いことに、法人も病気にかかるのです!自覚症状のある場合もあれば、そうでない場合もあります。

それでは、「会社の病気」に関する医学をご紹介しましょう。

会社の医学 02.会社の寿命 に進む

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